スマブラにミッキーはなぜ出られない?ソラ参戦で判明したゲーム原作ルールと著作権の境界線を徹底解説
仮に、万が一「ゲーム原作ルール」という鉄の掟が撤廃された世界線を想定したとしても、ミッキーマウスの参戦にはもうひとつの巨大な壁が存在します。それが、キャラクターIPビジネスにおける「表現規制」と「ブランドプロテクション」の問題です。
スマブラは老若男女が楽しめる全年齢向けの対戦アクションゲームですが、ゲームシステムの本質は「キャラクター同士が打撃や斬撃、炎や爆発物を用いて殴り合い、画面外へ吹っ飛ばして撃墜する」という激しい物理的闘争です。ファイターはダメージを受けると歪んだ表情を浮かべ、画面手前に激突して跳ね返り、黒焦げになりながら星となって消えていきます。
ウォルト・ディズニー・カンパニーは、自社のマスターピースであるミッキーマウスに対し、世界で最も厳しいイメージ保護ガイドラインを敷いています。ミッキーが他社のキャラクター(例えばクッパやリドリー、セフィロスなど)から執拗な暴行を受け、顔を歪めてステージ外へと吹き飛ばされる描写を公式ライセンス商品として容認することは、ディズニーのブランド戦略上、極めて受け入れ難いリスクとなります。
かつてディズニー自身が手掛けたアクションゲーム『ディズニー エピックミッキー』などにおいても、魔法のブラシでインクを塗ったり消したりするファンタジー表現が徹底されており、物理的なリンチや暴力描写は周到に回避されていました。格闘アクションというジャンルの性質そのものが、ミッキーマウスというキャラクターの許容範囲と根本的に相反しているのです。
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